櫛田の医療最前線

目・角膜

目・角膜

目の疲れはもはや現代病です。自分の生活を見直しても、遠くを見てる時間がほとんどないように感じます。いや、ないでしょうね。それこそ目が疲れるのも頷ける生活です。膨大な情報やさまざまな電子機器に囲まれた現代の生活は、目に疲れを感じる人がとても多くなっています。ここでは、多くの人が悩まされている疲れ目の解消の仕方について考えてみましょう。

ひとつめは目を温めることです。目の疲れは、眼球が長時間同じ位置にあることで目の周りの筋肉が疲労し感じられるものです。温めることによって、目の周りの筋肉の緊張を取り、リラックスさせ、疲れを取り除くことができます。蒸しタオルや市販の蒸気シートなどを目の上に乗せるので、しばらく時間を取って休息する余裕があるときには、体も休めてリフレッシュさせることができ、非常に効果的です。

ふたつめは、体のあちこちにあるツボを押すことです。これには特別な道具は何もいらないので、いつでも使うことができます。目頭のへこんだところにある晴明というツボを押すと、目のかすみをとりのぞくことができます。

手のひらの親指と人差し指の間にある合谷というツボや、首筋にあって肩こりに効果があるといわれる風池というツボも目の疲労を和らげるのに役立ちます。目の疲れは、体全体の緊張とも深くかかわっています。時には目だけではなく体の緊張も取れるようにリラックスを心掛けてみてください。

ここであげた以外にも、いろいろなやり方が考えられています。自分に合った方法を上手に使って、目の疲れとうまく付き合っていくことができればよいですね。