櫛田の医療最前線

胃腸・消化器官

胃腸・消化器官

xf3025054421x普段便秘に悩んでいる人の中には、できるだけ自然な形で便の滞りを解消したいと思う人も多くいます。便がたまることでガスが発生し、そのガスが血液をめぐることで肌が荒れるといった様々なトラブルを引き起こします。特に女性の場合は肌あれを防ぎたいと思っている人が多いです。そんな人たちにおすすめなのが、便通をよくする成分が含まれたサプリです。便通をよくするためには腸内環境を整える必要があります。善玉菌を増やすことで腸の蠕動運動を促進し、便通をよくすることができます。腸内環境をよくするためにはビフィズス菌や酵母菌が含まれているものを摂取することが理想です。そうすることで腸の中の善玉菌を増やし、自然な形で腸内環境をととのえ悩みを解決することができます。

また普段から腸内環境をよくする成分を摂取し続けることが大切で、続けられる方法を選択することが重要となります。一時的に便通をよくする下剤などは乱用することで効き目が弱くなることがあります。したがって薬を使わずに体が本来持っている力を後押しするような成分が含まれた食材や薬を使うことが理想です。他にも、善玉菌の餌となるオリゴ糖が含まれたものも今注目されています。便秘になると体に悪いのはもちろんですが、なにより気分がすぐれないですよね。むしろ、お通じがあった日はものすごく幸せな気持ちになります。腸は幸せ物質を出すなんて話がありましたが、精神的な状態と腸内環境は密接に関わっているように思います。そんな幸せ気分になかなか浸れない便秘症な方、薬に頼らない便秘解消アイテムをいろいろあるので、自然なお通じを達成できるように頑張ってみましょう。

痔ろうは細菌によって体内で炎症を起こした部分が沈静化するにしたがって膿を持ってしまった場合に、体内の膿を排出するように自然に瘻管と呼ばれるトンネルができることです。肛門の付近に排出するための穴ができることから蓮痔、穴痔とも呼ばれます。このトンネルは自然に治ることはなく、外科的手術が必要となります。放置すると同じ炎症を起こしやすく、瘻管が他の場所へ枝分かれしてしまうなど、悪化する恐れもあるため適正な治療を行う必要があります。肛門の深層部や直腸にできてしまった場合は重症化し、放置すると癌の要因となる恐れもあるため早急な手術が必要になります。

痔ろうかどうかの検査は問診・触診・鏡による目視確認を行い、必要に応じてMRIや超音波を使用して瘻管と病巣の確認を行います。瘻管の確認が出来た場合は、探針(ゾンデ)と呼ばれる金属の細い棒を穴に挿入し、深さを測りますが、これは麻酔科で行います。手術の方法は3通りあり、瘻管切開開放術、肛門括約筋温存手術(くりぬき法)、ゴム輪で徐々に締め上げて緩やかに異物の排出と組織再生を促すシートン法があります。患部の状態によって手術法は異なり、まれに患部の特定が難しいなどの理由から対処療法で手術を行わないということもあります。早めの受診が勧められています。

私たちが一番病気にかかりやすいのが、内科の中でも、特に消化器関連です。
総合病院の中でも、消化器内科の外来患者数の多さはどこも同じでしょう。
消化器は食道から直腸までの範囲が診療の対象になります。
主な診療内容は、医療機関によって専門性がわかれますが、食道、胃、十二指腸、大腸などの消化管、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓の病気を扱います。

そして、2人に1人が罹患するとも言われているがんの早期発見、治療にも努め、できるだけ最善を尽くす治療を提供します。手術が必要な場合には外科との連携も密にしながら、できるだけ負担の少ない方法を選択し、家族と医療スタッフとが連携して患者さんの望む生活が送れるようにし、短期間で社会復帰ができるようにします。

また、必要に応じて緩和医療への連携も行います。
特に、消化器内科での仕事は、消化器がんの内視鏡診断・内視鏡治療、および消化器癌の抗がん剤治療などが主な内容になります。
医師の絶対数が少ないと言われていますが、これは都市部の大病院に医師が偏りがちな傾向にあります。

また、研修医として勤務する場所を自由に選択できるということが その後の就職にも関係しているものと思われます。
どこの病院でも消化器内科は患者さんがあふれています。
私たちが一番、受診する機会の多い科でです。

食道がんは、その名の通り、食道に出来るがんです。主な原因として、喫煙や飲酒の相互作用があり、どちらか片方の摂取でもリスクを高めると言われていますが、相互作用でさらにリスクが高まります。喫煙者は、非喫煙者の3倍以上の発生率であると報告されています。日本人は、男性がなりやすいと言われ、女性に比べ約5倍の発生率となっています。食道がんの治療症状ですが、初期は自覚がない症状が発生します。初期段階で発見することは難しく、人間ドックなどの検診を受けることで発覚することがあります。癌が大きくなっていく過程で自覚症状が発生します。

自覚症状として、食べたり飲んだりした際に、食道に違和感を感じます。飲み込むと痛みがある、しみる、などの違和感があった場合は、内視鏡検査を受けてみましょう。ここから、症状が進行すると、癌も大きくなり、食べ物がつっかえることが頻繁に発生します。さらに症状が進行すると、癌が食道を塞ぐ形になるので、飲み物も飲みづらくなります。食道がんの治療は、他の消化器がんと比べて、抗がん剤が効くと言われています。かなり進行した癌でも、抗がん剤と手術を組み合わせることで治すことが可能になってきています。早期に発見することができれば、内視鏡で切り取るだけで治すことも可能です。